(Web版カノンのお話)
カノンとシトロエン2V
南ドイツはシンスハイムの義弟夫婦に、長男カノン(果音)が産まれて二年。
GWに会った時は、nein!(いや)しか言えない乳児でしたが、あの乳児は幼児へと脱皮を遂げ、しゃべるわ、しゃべるわ。それもただ単語を発するのではなく、キチンと日本語の文章になっています。今後幼稚園に行けば、ドイツ語が日本語を乱してしまうだろうから、今、家の中では日本語漬けの毎日。母ちゃんの金沢弁と、父ちゃんの京都弁のバイリンガルになっているのには笑えますが。親父譲りの古物好きで、スポーツカーなどには目もくれず、シトロエンの2VCとか、ランツの50年代のトラクターなどが大好き。意外にも私になつき、五分おきに名前を呼んでくれます、ふっふっふ。かわいいのう、カノンは。
とおちゃんとおそろい
甥っ子カノン自慢NO1.
「カノンは何故かわいいの?」
ハッキリ言ってカノンはメッチャかわいいです。(キッパリ)今回は何故かわいいのか?その証明をしてみま
しょう。とは言っても所詮ワタシの身内、モデルや子役みたいにかわいいわけではなく十人並みの容姿だ、と
は思います。しかし!ドイツではその十人並みも素晴らしくかわいくなってしまうのだから、あら不思議。ド
イツ人にとって東洋人の子供はメッチャかわいく映るらしく、特にカノンはウルトラかわいく映るらしく(こ
れもキッパリ)カノンと街を歩いていると、ゲルマンの大男たちは「oh~!」とか言って立ち止り、ニコニコ
顔でカノンを見つめ、「抱かせて~」と寄ってくるのです、ふっふっふ。ほら、如何にかわいいのが証明され
たでしょう。それとも単なる甥っ子溺愛の思いこみかなぁ。とにかく、カノンはかわいいの!ぎんちゃんも
かわいいけど。
歩行中のカノン
カノンは何故私になつくのか?
めっちゃかわいいカノンですが、ドイツと日本、遠く離れて暮らすから、悪いところは見ない、見えない、見たくない。
しかし所詮は二歳半、時には手におえない幼児カノンに、父ちゃん・母ちゃんは普通に手を焼いています。
今回は旅行先で2日、京都のウチに3日と計5日一緒にいましたが、カノンとは単にめっちゃかわいいだけでなく、時には怪獣に変身するものだ、ということを垣間見ることができました。
怪獣化の一例。ご飯中に箸やフォークを持って走り回る、お菓子を見つけて即、今食べると主張する、センターのパイナップルを気に入って、ほかの人の分まで全部食べ
ようとする、ぎんちゃんに無茶苦茶する、などなど。両親はそ
の度にカノンにご注進したり、バーバはすぐ甘やかしたりして
るのですが、それでも図に乗って悪事を働くカノンには、父ち
ゃん最大級のカミナリが。「カノン、NEIN!(だめ!)」
この最大級のお叱りにカノンはみるみる半泣きとなり、いっち
ょまえに憎たらしく言ったお言葉は、「父ちゃん、いなくなっ
て!」。げ、これってキツイよな。消えちまえ!ってことだも
んな。どこでこんな日本語覚えたんだろ。
それからカノンは気に入らないことがある度に「いなくなって
!」を連発したのでした。父ちゃんには朝から二連発、母ちゃん
には「カノンがいなくなればいいじゃん!」と逆襲され、バーバ
も妻も何回も。さて私には?カノンは私がメロメロなのを知って
いるらしく、100%甘やかしてくれると思っているのか、一回も言われたことはありません。ふっふっふ。
見よ!この信頼を!
カノンの来日とクマのマーキング
先日ドイツ在住、甥っ子カノンが来日しました。最近お兄ちゃんになって
しまったカノンはけっこうプレッシャーになっているようで、周りの目を
もっと自分に寄せてもらうためにか、悪ふざけの悪事がエスカレートして
きました。我が家の3匹の猫たちはカノンの格好のエジキに。ドンドン床
を踏みならして威嚇するだけでビビって逃げ回るものだからメッチャ楽し
いらしく、執拗に追い回す。こんなやつに「カノン、にゃーにゃにはやさ
しくしてね」なんて言うだけ無駄でした。その日から一番小さい猫のクマ
は、布団の上でやらかしてしまいました。二日連続、しかも部屋中にマー
キングしまくりのおまけつきで!げぇ~~、なんでそんなことに?理由を
クマ本人に聞いてみました。「あの小さな怪物がテリトリーを荒らした。
縄張りをはっきりさせるために、マーキングした。」そうか、なるほどね
~。でも、あの~~、この家は私のものなんですけど………. カノンにつかまってしまったコギン
カノン・カナル&ルナ
南ドイツのワインハイム。世界一美しい坂の町と勝手に思っているのですが、甥っ子カノンがまだ赤ちゃんのころ、この町のおもちゃ屋に入ったことがありました。買う気はまったくなかったのですが、カノンは一番高級なくまのぬいぐるみをつかんで離さなくなってしまいました。カノンの姓は羽熊(はぐま)なので、しょーがねぇ、クマならいーか、と買ってあげてしまいました。
今度のドイツ旅行は広島の義弟夫婦も一緒に行くのですが、そこの姪っ子がルナ。そう、月の女神さま。カノンの弟がカナル。カノン・カナル&ルナ三匹体制となりました。(写真参照)あの町の小さなおもちゃ屋さんで、今度はカナルとルナに誕生日プレゼント。今度は何を握って離さなくなるのかな?さて結果は二人とも小さすぎて、自らおもちゃを選択することが不可能。しょうがねえなあ、と、カナルには象さんのぬいぐるみ、ルナには革のベビーシューズに落ち着きました。
カノンは4歳。以前は単なる小さなモンスターでしたが、「もうおにいちゃんなんだから!」という周囲の意見をしょーがねぇなぁ、と20%くらいは受け入れるまでに進化しました。
弟カナルのことは大好き。めっちゃ暴力的に扱うけど。
センター春祭りに生カノン登場!
去る4/12センター春祭りに、突如あの、ドイツ在住我が甥っ子カノンが登場しました。父ちゃん、母ちゃん、そして新メンバー弟カナルと一緒にやってきたカノン。まずキッズコーナーの射的で高得点をマークし、カナルと二人でうどんを莫大に喰い、じゃんけんでは豪華賞品をゲットした模様。会場ではこのコーナーを読んでカノンを既に知っている方々から声をかけられまくったカノン。「なんでぼくのこと知ってるのかな?」と不思議がっていました。さて春祭り恒例の専従劇。私は悪者ケムール星人を演じたのですが、カノンは「けむるせいじん」が大好きになって頭の中が「けむるせいじん」だらけのままずうっとの来日の日々を過ごされました
しかし!!
カノンが大好きなのは「けむるせいじん」自体ではなく、演じた私であることをキッパリと断言しておきましょう。
そうだよな、カノン?
カノン一家。左から私、カノン、新登場カナル、父ちゃん、母ちゃん。
ドイツの小学校に入学予定の子供たちはすべて、入学前に知育、体育、社会性などの面で
検査があり、この年齢で小学校に入学させるべきか、それとも、もう1年幼稚園に在籍させたほうがいいのか、教育委員会?のおっさんが二人して家まで来て両親と相談します。
カノンは外国人だし、体も小さいので心配していたのですが、無事に小学校へ入学できました。両親は検査結果の詳細を、校医の小児科医に説明を受けたのですがびっくり!なんと知育において全ての部門でトップレベルだったそうです。素晴らしき大和民族!天才カノン!将来は医者だ、などと勝手な妄想してますが、じいじも、ひいじいじもお医者さんなので、カノンに隔世遺伝したのかもね。
①ぎんちゃんに会ったのは1年ほど前なのに、背中のしま模様、顔の三日月別れ模様など、ディティールをきちんと覚えていて正確に表現していること。
②ぎんちゃんも写真もない中、自分のイメージだけで描写していること
③ネコのぎんちゃんがネズミに逆襲されているストーリーを創作していること、などなどですが、
これって天才ですよね?ま、お父さんが美大出身だからな~。これは直に遺伝したかな~。
当初は私の溺愛を独占していたカノンですが、他に甥っ子、姪っ子がポコポコ産まれるに及んでカノン専用だった自慢コーナーも「おいっこだ~の、めいっこだ~の」に変更されたのは記憶に新しいところ。
そんな中、今回登場するのはカノンの弟、カナルです。カナルはメンデルの法則を無視したのか、ハイブリットな突然変異か、異常にかわいいです。(きっぱりと断定。)街を歩けば、毛むくじゃらのゲルマンおっさんでさえ、寄ってきては、「抱いてもいいか?」「ほっぺたスリスリしていいか?」と近寄ってきます。う~ん。かわいい。
この子に見つめられるだけで、何でも許してあげる気分になってくるのでした。
けでなく、芯の強い所があります。
カナルが近所でも有名な?偏屈オヤジに、morgen!(おはよう)と言ったのに返事をしてくれません。するとカナルはこのオヤジの眼をじっと見据えて、またmorgen!それでも返事なし。またまたmorgen!またまたまたmorgen! 遂にオヤジも根負けしてやっとmorgen…と返事してくれたのですが、親たちはあっけにとられて、ただただ見ていたそうです。
う~ん。カナル、恐るべし。
カノン兄貴は弟カナルには暴君として君臨していますが、兄貴なんてそんなものかもしれません。
この日、孫たちにウルトラ甘いジイジが、ポン菓子を莫大に買ってきました。
こんな昭和な菓子、カノンたちが食うわけねぇじゃん、と決めつけてたら、なんとバカ受け。カノンはポン菓子一気喰い。カナルはチビチビ食べ、残りは母ちゃんがタッパーに入れてくれました。このタッパーをカノンが見逃すわけありません。殺気を感じたカナル、もみじ饅頭状のお手手でタッパーを塞ぎ防戦に努めますが、軍事力では歴然の差があります。カノンは難なくこじ開け、ポン菓子をつかみ、
叱る母ちゃんを後目に高笑いで逃走します。こんな時のカノンの顔はいっちょまえに悪人顔。ポン菓子が散らばってギャン泣きするカナルに、母ちゃんが御慰め。「ほ~ら、カナル~お菓子減ってないよ~、前より増えたよ~、いよっ、すごい!ポン菓子の山!」カナルは魔法の言葉に一瞬、泣き止みましたが、ここに逃走していたカノンが現れ、悪魔の囁き。「母ちゃん、ウソ!増えてない!」実に効果的なカノンの囁きにカナルは現実に戻され、再びギャン泣きに。隙を見たカノンは再びタッパーへ触手を伸ばす~カナルが防戦する~二人がもみ合う~ポン菓子がまた莫大に土の上に散らばる~それをルナちゃんが拾って食べようとする~
ポン菓子を巡り、大バトルが展開されたのでした。もちろん、りく君はそんなアホ兄姉たちにかまわず、ぐっすりとお眠りなのでした。
ドイツ人はフリマが大好き。ガラクタ好きの私達も大好きでいつもお出かけ。
この日、カノンとカナルは機関車トーマスのフルセットを見つけてしまったのですが、
それを却下するはずの父ちゃんのほうがむしろ物欲喚起されてしまい、
店のおばちゃんと具体的商談~交渉が成立しました。
支払になって登場したのは、この商品の出店本人である男の子でした。
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不安そうに怪しい専従のカメラを見つめるカノン。
背後霊(守護神?の私
有機栽培の畑にいたずらして農薬を振り撒くケムール星人。