「仁木の絵本にっき」バックナンバー41~60

  第41回『木はいいなぁ』  ユードリー さく シーモント え  さいおんじ さちこ やく

近所の桜もとてもきれいに咲いているのですが、ゆっくり見たいと思っている間に散ってしまいそうです!でも庭や畦には色々な花が咲いてとてもきれいですね。

今回紹介する絵本は「木はいいなあ」です。表紙は大きな木に犬に追いかけられた猫が逃げていて、そのわきで女の子が小さい木にお水をあげています。絵本の中では、木があるといいことが色々と描かれています。木に癒されたり、木で遊んだり、木の実を食べたりと木の恩恵はたくさんです。緑があると落ち着けると思います。

 

さて生まれ変わったらみんなんは何になりたいですか?やっぱり人間!もし、植物が話せたらどういうでしょうか?「人間にはなりたくない!」といわれないようにしたいですね。

 

 

  第42回『あかいふうせん』  ラモリス・作 岸田衿子・文 いわさきちひろ・絵

 日曜日に東近江市の布引運動公園に友だちと遊びに行ってきました。桜がとてもきれいで、散歩しながら久しぶりにお花見ができました。近所の田んぼには水が張られ、カエルも鳴きはじめてました。庭でもカナヘビも見かけましたよ。

 

今回紹介する「あかいふうせん」は、フランス映画「赤い風船」が原作です。

人間の言葉がわかる風船と少年の友情を美しい絵で描いています。子どもの頃、“たくさんの風船で空が飛べたらいいなぁ”私も思ったことがあったし、風船には、何か子ども達をひきつける魅力をもっているのだと思います。そんな風船と友だちになれるという話しは、子どもにとっては、とてもわくわくする絵本ではないでしょうか。

 いわさきちひろの描く子ども達の表情がとてもいいですよ。

※映画もぜひ見てみたいです!

  第43回『イネの絵本』  やまもと たかかず へん  もと くにこ え 農文協

今回紹介する絵本は、安全農産でも注文を取ったことがある、“そだててあそぼう”シリーズの一冊です。生産地では、田んぼの準備で忙しい季節です。今年も、NANTAN、この指の田植えも5月に行なわれます。ぜひ一人でも多くの方にお米作りを体験してほしいです。田んぼでは、色々な動植物に合えるのも楽しみだし、しっかり身体を動かした後のご飯はとってもおいしいよ!

 この本で予習・復習をして田んぼで元気に農作業に励んでみてはいかがでしょうか。これから気候も良くなりますのでこの本と一緒に田んぼに出かけよう!

このシリーズは、大好きな絵本です。子供と一緒に学んで体験したり大人は、楽しみながら農作物のことが学べます。

 

追伸:5/15(日)奥びわ湖健康マラソンで15km走ってきます。

  第44回『そうべいごくらくへゆく』  作 たじま ゆきひこ

 先日奥びわ湖健康マラソン大会に参加して15kmを走ってきました。練習不足とこの距離を走るのは40年振り位なのでちょっと不安でしたがなんとか完走できました!

さて今回紹介するのは、おなじみ“そうべい”シリーズです。今回も、そうべい、ふっかい、ちくあんの3人が地獄へと行くのですが、ふんにょう地獄へと掘りこまれた時、なんとえんま大王まで一緒に落ちてしまいます。山伏のふっかいがなにやら呪文を唱えて、ふんにょう地獄をかちかちに固めてしまいます。まじないを解く代わりに極楽へ連れて行ってもらう約束をえんま大王として、3人は極楽へと行き、そこでまたいろいろな事が起こるのが今回のお話しです!

 僕が子供の頃は、“うそをつくと閻魔さんに舌をぬかれる”と怒られてけっこう怖がっていましたが、今の子供たちにはなかなか伝わらない話なのかな(笑)

 大人も子ども一緒に笑える時間は、大事だなぁと思いますが、それが出来にくくなるのは、住みにくい世の中になっているんですね!

 

 ※次は、秋の松川町のハーフマラソン目指してがんばります!

 

 

  第45回『はたけのともだち』  作 田島 征三

今回紹介の絵本は、野菜たちがいっぱい出てくるお話しです。きれい好きのおじいさんは、毎日ていねいに野菜の世話をしています。あんまり、働いたのでつかれてちょっとひとねむり。すると畑の様子が変わっていきます。きゅうり、なす、とうもろこし、かぼちゃが音楽を奏でだすとつる菜、大根、しゃくし菜達はおどりだします。人参は、オクラの木登り、トマトはトマトの実を投げてキャチボール、なすびやピーマン、オクラも参加してるみたいでごちゃごちゃになっています。トマトが暴投!あーおじいさんに命中!・・・

 野菜たちの姿が生き生きと描かれているのとお話がふしぎなので子どもと一緒に読んであげるのには、おすすめだと思います。またこれから出てくる夏野菜もたくさん出てくるので現物を見ながら読むのも楽しいかなぁ!

  第46回『ちへいせんのみえるところ』  作 長 新太

今年の梅雨は降るときはすごく降り、晴れると梅雨明け?と思うぐらいに熱くなります。夏は好きな仁木ですがさすがにきついですね (年齢のせいもあると思いますが…笑!)あと、今年もセミの声が少ないような気がするのですが、皆さんどうでしょうか。

 今回紹介する絵本は「ちへいせんのみえるところ」です。空は曇り空、その下に描かれているのは草原。ページをめくると、“でました”と子どもが現れます。次のページに進むとぞうです。また次のページを開くと火山が出現です。さて次のページではなにが出てくるのか?不思議な絵本です。くじらや船もでてくるので“あれ、水平線に変わっているの??”も面白い。また何度か読んでみると空の変化もおもしろく、空の中にも色々見えてきそうです!子ども達には雲の中の不思議な世界も楽しめると思います。なかなか地平線を見ることはできないので、今回は“地平線”に引かれてこの本を借りました。 先日、マラソンの練習を再開しました。びわ湖の近くの公園を折り返しで走っているのですが、公園でびわ湖を眺めながら休憩するのが気持ちいいです。

  第47回『あつおのぼうけん』  童心社 田島征彦 吉村 敬子 作

さぁ、もうすぐ夏休みですね。子ども達にとっては待ちに待った夏休みではと思います。海に山に冒険に出かけよう!学生の頃は、自転車で日本縦断したりシルクロードを目指したりしていたので、冒険のお話しは大好きです。

今回の主人公あつおは、養護学校の4年生で、体が不自由で話もうまくできません。車いすで海岸に行ってこけた時、こけた拍子に手に握った不思議な人形・すなきち。この不思議な人形・すなきちは、あつおと会話ができ、ある日、あつおの学校から見える犬島へ漁師のおっちゃんの船にこっそり乗り込みやってきます。犬島では漁師のおっちゃんの息子なみたと探検に出発!

はらはらどきどきの冒険と子どもたちの友情のお話しです。

海に行って、波の音を聞きながら冒険の夢でもみてみたいですね。

  第48回『ぴっぽのたび』  NHK出版 刀根 里衣 作

赤い背景に幻想的なお花の前に一匹のかえる(ぴっぽ)がたたずんでいる表紙です。ひとりぼっちで孤独なかえるぴっぽは、さびしくて眠れない夜はひつじを数えています。その夜も眠れずにひつじを数えていたら、小さなひつじに出会います。ひつじは夢の中を旅することが出来るといいます。ぴっぽは、小さなひつじに「いっしょに行っていい?」とたずねるとひつじは「いいよ」と答え、二人は夢の旅に出かけていきます。旅の途中で出会った小さな生き物たちが抱く、強く大きな夢はぴっぽに勇気を与えてくれました。ぴっぽは、旅で大切なものと出合います。

四季の移ろいの絵がとても幻想的で細やかに描かれていると思います。特に好きなのは9月の金色に輝く小麦畑ととんぼの絵です。

  第49回『くらくてあかるいよる』 ジョン・ロッコ作 千葉茂樹訳 光村教育図書 作

 8月までの晴天と打って変わって9月は雨ばかり。田畑も乾かずに大変です。また秋の夜長の星空の観察もなかなか出来ないですね!皆さん夏の疲れが出ないように気をつけてください。今回紹介の絵本は「くらくてあかるいよるです」表紙の絵は、屋上で家族が星空を観察しているような感じです。はじまりは、いつも通りの夏の夜です。女の子は、ゲームをしてもらおうと、お姉ちゃん、お母さん、お父さんに声をかけるのですが、皆、忙しすぎて誰も相手にしてくれません。しょうがないので部屋にもどり1人でテレビゲームを始めると、街の明かりがみるみる消えてどこもかしこも真っ暗になりました。たよりになるのは、ローソクと懐中電灯です。みんなで部屋をでて屋上にでると満点の星空です。よく見るとご近所のみんなも屋上で星を眺めています、まるで空の上のパーティーの様です。今度は下に降りて道に出てみると表の通りもパーティーです。“みんなすっかりのんびりゆったり”です。やがてあかりがもどってきました。だけど“いつもどおりじゃつまらない!なんかほっこり、できるお話しでしたよ!

※ハーフマラソン最後は歩きましたがなんとか完走できました。

  第50回『アハメドくんのいのちのリレー』 鎌田 實著 安藤俊彦画 ピーター・バラカン 英訳

 

 

 

 しばらく更新ができてなくすみませんでした。また色々な本を紹介していきますのでよろしくお願い

します。今回紹介する絵本の主人公のアハメド君は、パレスチナ難民キャンプに住む12歳の男ので

す。ニックネームは「ワハシー」アラビア語でわんぱく坊主という意味です。成績は学年一番、でもがり勉では無く、絵を書いたり10歳年下の妹と遊んだり、大好きなギターを練習したりととびきり優しい子どもです。彼は、友達に戦争ごっこにさそわれても断り、銃なんて絶対に持ちたくなく、かわりにギターをかかえ歌うそんな男のです。そんなアハメド君がイスラエルの兵隊に撃たれて死んでしまいました。お父さんは、医師から臓器移植の提案を受けました。ただし臓器を提供する側は、移植相手を選ぶことはできずパレスチナ人かもしれないしイスラエル人かもわからないのです。アハメド君のお父さんは考えて考えぬいて臓器を提供することを決断されました。「臓器提供は、平和の実現を望む私たちパレスチナ人のシグナルだと思ってほしい」お父さんの言葉です。

いつも犠牲になるのは子ども達です。人間はチンパンジーと別れて本当に進化したのかと考えさせられます。哀しいけどとてもすてきな絵本です。

 

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